東日本大震災救援基金

2013年も終わり、そして、3月11日大震災の3周年がやって来ます。この大震災の影響は被災地だけでなく日本全土に残っています。JAAと日米で東北の復興を支援している団体は米国内では、ジャパン・ソサエティー、Japan Center for International Exchange、米国医師会、Americares、そして、東北地域で復興活動を続けるピースボート、チャーチ・ワールド・サービス、絆ファウンデーションです。紙面を借りて、感謝の意を表したいと思います。

JAAは2014年に、ボビー・バレンタイン・オールスター・ツアーと銘打って米国東海岸地区から15歳の選手を集めた野球チームを日本に送り、宮城、岩手、福島のチームとの親善試合を計画しています。東北の子供達や家族に楽しく活気のある催しを届けたく思っています。

ニューヨークの日系人・日本人の仲間達が東北地区の復興を見守っていることを再度、ここに記しておきたく思います。安全で平和な2014年をお迎え下さい。

2013年12月吉日
会長 ゲーリー森脇


(左から)Dr. Abbey、Dr. Gejda、Dr. Reed、青柳芳克領事部長、
野田美知代JAA事務局長、加藤脩治JAA理事

東北の被災地から「雛のつるし飾り」
宮城県からサンディフック小学校へ

東日本大震災の被災地である宮城県のボランテイアの方々が手作りした「雛のつるし飾り」を、JAAと領事館が仲介となり、2012年12月、乱射事件により28名の人命を失ったコネチカット州サンディフック小学校へ、2013年12月19日に寄贈しました。

ニュータウン・パブリックスクール・オフィス (サンディフック小学校はこの学区内です)の地区事務所で行われた贈呈式には、ニュータウン・パブリックスクールから、Dr. John R. Reed、Dr. Linda A. Gejda & Dr. David E. Abbey、領事館から青柳芳克領事部長、JAAから加藤脩治理事と野田美知代事務局長が参加しました。

今年8月、宮城県気仙沼など県内4箇所で開かれた手芸の「まっこまざぎ教室」(佐々木雅年・比呂美夫妻主催)の「復興を願う人・復興を応援する人・つるし飾りで一つにつながろう!」という呼びかけで集まった155人により制作された色鮮やかな伝統装飾工芸品です。

「哀しい事件に見舞われた小学校の子供達へ、せめてもの慰めになれば」そして「東日本大震災に対してのアメリカの支援への恩返し」という気持ちが込められた作品です。

これはハリケーンサンディがニューヨークに被害をもたらした際、JAAへ3万ドルの支援寄付を行った日本の医師石丸綾子先生(千葉県在住)からのメールにより始められたものです。


ハリケーン・サンディと救援基金
現地でボランティアワーク
ハリケーンサンディから一年、まだまだ被害の爪痕が残るブルックリン地区の被害住宅の修復作業に、11月23日、「ニューヨーク・ケアーズ(New York Cares)」プロジェクトの一環として、加藤脩治JAA理事とジャスミン・ウイルソン補習校同窓会代表が中心となり、JAA 、NY日系ライオンズクラブ、日本語補習校同窓会から15人が参加、朝8時出発、夕方までボランティアワークを行いました。
お疲れ様でした。

フィリピンHAIYAN/YOLANDA台風
救援基金設立

今年もまた、自然の驚異を見せつけられた、最大勢力の台風30号が2013年11月8日、フィリピンのハイヤン・ヨランダ地域を直撃して、大きな被害、犠牲者がでました。JAAではフィリピンHAIYAN/YOLANDA台風救援基金を設立致しました。被害に遭われた皆様には心からのお見舞いを申し上げます。

•チェックの宛名:
Japanese American Association of New York, Inc.
メモ欄に「P.T. Disaster Relief Fund」と記入
•チェック郵送先:NY日系人会
Japanese American Association of New York, Inc.
15 W. 44th St., 11th Fl., NY, NY 10036.
•問合せ:TEL:212-840-6942 info@jaany.org


第56回JAA恒例イヤーエンド・ディナー
稲垣氏・ポーツ氏に功労賞
150人参加で大盛況

(左から)大沼名誉会長、スキ・ポーツさん、森脇会長、稲垣夫人、草賀大使、伊藤リキさん、DELTA 荒井優子さん(Photo by Masao Katagami)

感謝状と花束を受け取る由美子ノーラン夫人(中央)

ラッフル特賞を当てた伊藤リキさん(左)とデルタ航空の荒井優子さん

オペラ歌手の大西宇宙さん

リベラ・カイくんのストリートダンス

12月6日金曜日の夜、44丁目のハーバードクラブで、56年目のイヤーエンド・ディナーを、在NY日本国総領事草賀純男大使夫妻を始め、150人のゲストを迎えて開催致しました。

午後7時、同会はJAAコーラス(上島幸恵指揮)の歌声で始まりました。ブロードウェイの俳優レイニー・サカクラさんとコー・モチズキさんの司会により進行。まずはゲーリー森脇会長の歓迎の挨拶の後、マディソン・マンデーラ元南アフリカ大統領や、ダニエル・イノウエ上院議員、フィリピン台風の被災者、今年お亡くなりになりましたJAA会員の皆様の冥福を祈りました。続いて、櫻井本篤ジャパンソサエティー理事長の乾杯の音頭でディナーが始まりました。食後、草賀大使は、JAAの大震災救援支援活動への謝意と、8月の大使就任後から参加したJAAの活動を評価し、共に協力していきたいと述べられると同時に、来年のサクラ祭りや、奨学金授与晩餐会を楽しみにしていると話されました。

「21世紀にニューヨークに桜の園を造ろう!」と提唱してきた故稲垣茂元JAA会長の意思を継ぎ、フラッシング・メドー・コロナ公園の毎年の桜まつりを支援してきた稲垣千枝子と、長年、市民運動に携わり、アジア人コミュニティーのオバマケアーなどの社会福祉を推進、JAAのさくら祭りの実行委員長を務めているスキ・テラダ・ポーツ副会長に、「JAAボランティア功労賞」が授与されました。

エンターテインメントも盛り沢山の内容で、1部では、アポロシアターで将来のスター賞受賞の弱冠9歳のカイ・リベラ君のストリートダンスと深尾多恵子さんのジャズ、2部では黒沢ユミさんの琴、木川貴行さんのピアノ、新進オペラ歌手大西宇宙さんのオペラなどを楽しみました。

午後9時過ぎから恒例のラッフル抽選が始まり、一喜一憂のざわめきの中、特賞のデルタ航空ビジネスクラス航空券は伊藤リキさんに当たりました。ラッフルの売り上げは3510ドルでした。

また、 故ジェームス・ノーラン弁護士のコミュニティーへの貢献に対して、由美子・ノーラン夫人へサプライズで感謝状と花束を渡しました。

今年の実行委員会は女性実業家の会が担当。メンバーの山本容子さんが最後にエンターテインメントを担当したゴージャスエンターテイメント(吉井久美子社長)をはじめ、ご支援頂いた皆様に感謝の辞を述べました。

稲垣千枝子さんとスキ・ポーツさんの経歴や寄付者・会社名は下部に掲載しています。

今年の実行委員会
委員長:石田圭子、満仲恒子
委員:石田多叡子、山本容子、JAA女性実業家の会


ラッフル当選者のクレグ美恵子さん(中央)

JAAグランドバザー報告
ショッピングと食事楽しむ参加者たち

JAAでは恒例のグランドバザーを11月2日に開催。開場午前10時前から、いつものように列ができました。クリスマスプレゼントやJAAブランドのショッピングを楽しみ、栗饅頭、暖かいうどんやカレーライス、ちらし寿司、お稲荷を友達と話しながら食べる時間を参加者は楽しんでいました。ラッフルの特賞福袋はクレッグ美恵子さんに当たりました。

当日、来場できなかった人のためにアフターミニバザーを図書室で12月13日まで行い、総売り上げ1万1296ドル50セントとなりました。

寄付をお寄せくだいました皆さま、準備や当日にお手伝い下さいましたボランティアの方々、ご協力ありがとうございました。


2014年度役員・理事選挙総会

11月20日午後7時から、JAAホールにおいて、2014年年度の選挙総会を開催しました。会長に、6期6年会長を務めたゲーリー森脇現会長に変わり、スーザン大沼前会長が再選され、副会長に本間俊一医師が加わりました。岩崎雄介副会長は一身上の都合により、副会長を辞任、理事として活躍されます。
江見啓司ロバート元会長(1987~1988)と木曽敏夫元会長(2002~2004)は終身顧問に、安達正純先生、芦刈ロイ先生、市田幸治さん、石塚晴久さんは名誉理事になりました。

■2014年度役員
会長:大沼スーザン
副会長:東ジュリー、廣村デビッド、本間俊一、石田圭子、岩原誠、満仲恒子、村瀬悟、大島襄、
大島聖子、ポーツ・寺田スキ、佐藤貢司、竹田勝男
主事:佐藤貢司
副主事:東ジュリー
会計:大島襄

■2014年度理事:
青柳芳克、安西弦、東ジュリー、クランぺ伊藤迪子、江川清、藤田哲哉、古本タック、長谷川久美子、
林啓一郎、廣村デビッド、廣瀬ジョージ、本間俊一、一戸小枝子、石田圭子、伊藤リキ、岩原誠、
岩崎雄亮、加藤脩治、加藤孝良、小玉修子、 リンゼイ笑子、三上クニ、満仲恒子、森脇ゲリー、
村瀬悟、ナリタ・コビ・ノブコ、野田美知代、ノートン・ロバート、岡本徹、小野山弘子、
大沼スーザン、大島聖子、大島襄、ポーツ・スキ、ラマニ・カマール、佐々木洋子、佐藤貢司、
渋谷欣一、渋谷まつ子、多田年輝、田原ミチ、竹田勝男、山口アイリーン、柳澤ロバート、山本容子
計45人の理事(敬称略)

年次総会・懇親会

年次総会・懇親会を1月23日(木)午後6時30分からJAAホールで開催します。2013年度会計報告および2014年度の役員・理事、各委員会の委員長紹介と懇親会を行います。


講演会「国籍と将来の日本帰国」
80名が参加

11月7日(木)午後6時から8時まで「国籍と将来の日本帰国」と題した講演会を開催。講師に元成田入管首席審査官&元在NY総領事館領事の塩崎恵子氏を迎えて行いました。出生による日米重国籍についてから、老後に日本への永住帰国についての社会保障などの話を80名の参加者が真剣に聞き、たくさんの質疑応答もありました。


オバマケアと新しい医療保険加入制度
Affordable Care Act & Health Insurance Marketplace

スキ寺田ポートJAA副会長がコミュニティーコーディネーターとなり、the Korean Community Services of Metropolitan New York, Inc. (KCS), JASSI と協力して11月9日、13日、14日、12月7日と開催、約300人が参加しました。講演の後、個別相談を設置個々にあった医療保険を探りました。ご相談の方は、ナビゲーターの Ms. Minja Hong of KCS Public Health and research Center 212-463-9685にお電話ください。

医療保険マーケットプレースについては
NY州www.nystateofhealth.ny.gov
NJ州www.healthcare.gov
CT州www.accesshealthct.com


2014年度会員更新フォームについて

12月下旬、「2014年度の会員更新フォーム」をお送りいたしました。皆さまの引き続きのご協力をお願い申し上げます。現在JAAでは、災害や緊急時により迅速に対応し、生活の安全や質を向上するための情報を適時にお届けできるよう務めています。更新フォームには変更事項のみ御記入下さい。皆さまの個人情報はすべて守秘され、氏名、住所、電話番号、e-mailアドレスは日系人会でのみ使用、会員の皆さまの許可なく外部に出されることは一切ありません。皆さまのご理解をお願いいたします。
JAAからのお知らせは郵送よりも迅速にEメールで受信出来ます。
ご希望の方は info@jaany.org にご登録下さい。


■11月の敬老会
11月14日、今年で11年目となる加藤孝良フランス料理シェフご招待の感謝祭敬老会を開催しました。
今年も、加藤シェフは仕入れから料理に三日間をかけて、160人分のロースト・ターキー、スタッフィング、野菜の付け合せ、クランベーソース、パンプキン・パイという感謝祭フルコースディナーを作りました。参加者、ボランティア、演奏者、ランチデリバリーを受けた高齢者、すべての方が美味しく頂きました。お食事の後は、K. Iwaki Bandとカラオケを楽しみました。

■12月の年越し敬老会
12月12日、恒例の今年最後の敬老会「年越し・お節敬老会」が開催されました。ボランティアが3日間かけて料理したお節料理と年越しそばを頂き、今年一年の息災を喜び、来る年の健康を祈りました。120人以上の参加者とボランティア20人でJAAホールは活気溢れました。40人へのランチデリバリーをしました。
今年も、壮年会宇多田侑子代表から大島聖子JAA社会福祉部長に、サンライズ・マート好田忠夫社長からJAA& JASSIシニア会員へ200枚のサンライズ・マート商品券(50ドル)がクリスマスプレゼントとして贈られました。食後は、JAAコーラス(指揮上島幸恵)の美しい歌、古今亭菊志ん師匠の落語、12月のお誕生会とK. IWAKIバンドによるクリスマスソングや懐かしい歌の数々を楽しみました。
2013年も17回の敬老会に述べ1700人が参加、そして約500個のお弁当をデリバリーしました。


大島氏(左)と宇多田氏

古今亭菊志ん師匠

JAAコーラス

活気溢れる「年越し敬老会」

■JAAボランティア
慰労会と新会員歓迎会

12月18日(水)午後6時からJAAボランティア慰労会を開催。竹田勝男副会長のボランティアへの感謝のあいさつの後、加藤孝好フランス料理シェフのローストビーフや八巻善一日本料理シェフの巻きずしなどいただきながら、入浴亭¢さんとクニ三上さんの歌とジャズを、70人の参加者が楽しみました。


歌とジャズを楽しむ来場者

竹田勝男副会長

やなせたかし著あかいぼうしのタコラのピアノや加古里子著どろぼうがっこうだいうんどうかいやからすのそばやさんなど、新書16冊を購入しました。ご利用ください。貸出期間は3週間です。お守りください。



Thank you very
much for your support of JAA !

We wish to thank the following companies, organizations and individuals for their generous support of the JAA.

Report from Membership Committee for Corporate (May to December, 2013)
CANON U.S.A., Eisai USA Foundation, Kajima Foundation,
Mitsui USA Foundation, NHK Cosmomedia America Inc., NRS Logistics Inc.
Orix USA Corp. Sony Corp. of America and Sumitomo Corp. of America

Donations
$1,520.00 from free hair cut by Ms. Michi Tahara, Mr. Shunsuke Takahashi, Mr. Shige Kosuda,
Mr. Toshitsugu Kubota and Mr. Nori Sasaki
$1,000 from Ms. Tomiko Sakazume and New York Nikkei Press Group
$500 from Dr. Yuzuru Anzai and Ms. Fusako Ohta, Dr. Mumeko Takeshige

56th JAA Year End Dinner
[Year-End Holiday Party Table Sponsors]

Chieko Inagaki
Japanese Medical Society of America
Nobuko Cobi Narita
Nozomi Terao
Susan J. Onuma

[Donors]
Delta Air Lines
Roy Ashikari, MD, EXROYAL Co., Gallery 91, Yaemi Hagiwara, Hope for All Foundation,
IACE Travel, IFORDREAM, Yusuke Iwasaki, Tsutomu Karino, Kiteya SohoKokoro, miki house,
Prince Hotel, Sakura Shoji, SPANAIL, Stage Entertainment, Synetre, LLC, T.I.C. Akean Group,
Tokyu Hotels, Tsugie Watanabe


(左から)北清純一テレビ朝日アメリカ社社長、真鍋弘樹朝日新聞NY支局長、大島JAA副会長

11月21日の定例ニューヨーク日系報道関係者社長・総局長会議において$1,000の寄付をしてくださいました。

•ニューヨーク混声合唱団より10月26日のコンサート(コロンビア大学内ミラー劇場)の入場券20枚。
•ニューヨーク男声合唱団より12月7日定期演奏会(The Church of the Holy Trinity)の入場券20枚。

ありがとうございました。


CHIEKO INAGAKI
稲垣千枝子

クイーンズのフラッシング・メドウ・コロナパークで1999~2000年に桜の木が植樹され、毎春開催されるJAAの桜祭りを2003年から夫である稲垣茂元JAA会長と共にサポート、2007年稲垣氏の死去以後も継続して支援しています。
稲垣氏と1946年に結婚、1955年にご主人の米国での興和アメリカ設立に伴ってニューヨークに渡米。その後、氏は、60年に愛知第一中学校の同級生であった盛田昭夫氏の依頼でソニーの米国設立に参加、居住。第二次大戦後に日本企業の米国での足がかりを模索する時代に移住された「新1世」の最初のグループといえるでしょう。父親が日本の製品の優秀性を米国各地で広めている間、母である千枝子さんは住まいを定めた異国の地で三人の子供を立派に成育させました。現在では三人のお孫さん、二人のひ孫達に恵まれています。


SUKI SETSUKO TERADA PORTS
スキ・セツコ寺田・ポーツ

スキ・寺田・ポーツさんはコミュニティーのスポークスマンとして日本人、日系人そしてニューヨーカー全般への平等の権利主張、社会福祉の向上、健康増進面での活動に尽力してきました。JAAの副会長としてジョージ湯沢氏の後任として桜祭りの実行委員長を務めています。
彼女はこの行事の開催にあたり、NY市公園課との複雑な交渉を調整し、順調に進めてきました。1934年にタイムス・スクエアの「寺田商会」の娘としてニューヨークで生まれました。両親もコミュニティーで活動していました。ペンシルバニア出身の主人、ホレス・ポーツJRさんの死去後、シングルマザーとして、三人の子供を育てました。現在は四人のお孫さん、二人のひ孫達に囲まれています。