東日本大震災救援基金

TO: Japanese American Association of New York
2013/08/30

Dear Mr. Gary Moriwaki, Dr. Kamal Ramani, Ms. Susan Onuma, Mr. David
Hiromura, and Mr. Katsuo Takeda,

Fukushima prefecture is my hometown and my families and many friends still live there having many difficult problems resulting from the nuclear accident. The situation has not been greatly improved yet even after more than 2 years have passed. Especially, how to deal with radioactivity in their daily life has been one of the major issues.

JAA’s commitment to helping children and their families who have been living under such a tough circumstance is surely appreciated by those who help them, and most importantly, by those who benefit from two indoor parks— children in Fukushima prefecture.

Thank you again for you and all JAA’ members who kindly gave us a chance to introduce NPO Florence. The path we all will be proceeding is a long long way, but I’m sure your generous contribution encourages NPO Florence and the people who work hard to improve the living and playing environment for kids in Fukushima-.

We will also keep dedicating ourselves to support the people in Fukushima remotely, here living in New York.
With gratitude,

 

Sayoko Fujita
Kayoko Ogawa

 

New York Fukushima Kenjin-Kai
ニューヨーク福島県人会



津波により壊滅した漁港

港の再開工事

神道に則した祝詞を上げる北浜氏

700年前から小石浜に伝わる踊り

桑名英一郎氏の報告

2013年7月13日、岩手県大船渡市郊外、住民3900人の港町、綾里で魚港再開の記念式典が開催されました。皆さんから寄付されたJAA東日本大震災救援基金から昨年送られた10万ドルの募金が、2011年3月11日の大震災、そして津波で壊滅したこの港の修復に大きく役立ったのです。
大震災・津波で破壊された250の港の内、これまでに再建された2港の内の1つで、地元の方々と我々の日本国内でのパートナーである北浜哲氏運営の「絆ファンデーション」との献身的な努力が実り、開港できました。JAAはこの成果に協力できたことを大変誇りに思っています。
時が経つに連れて私達は津波の被害の深刻さを忘れてしまいがちです。津波に襲われた数時間で300人の漁師と数千人の住民の生活を支えていた漁港施設が壊滅してしまったのです。経済的な自立体制の確立をめざした復興基金の運用が被災地域の全ての住民の為に必要です。日本政府は多くの復興予算を組んでいますが、何らかの事情で沿岸地域への援助は十分ではありません。「絆ファンデーション」は複雑な官僚組織を通じた政府の援助基金の申請の困難さに直面しながら、地元の漁業関係者を支援しています。JAAなどの個人や団体からの義捐金を基に続けてきた綾里と絆ファンデーションの活動は真摯で、地元に密着した援助活動であるとして、現在では政府関係者に認められています。
皆様からの漁港再建への寄付は、あまりにも多くの案件の乱立するこの地域で何を優先的に行なうかの決定に重要なものでした。港の再開工事は今年の2月に始まりました。
多くの有志の方々による復興への支援活動の成果として7月13日の式典が行なわれました。北浜氏が神道に則した祝詞を上げ、小石浜伝統の踊りが舞われ、今後の繁栄を祈って神への献上物が捧げられました。この踊りは700年前から小石浜に伝わるものです。
皆様の寄付は、被災地域の人達に希望と明日への力を湧き立たせる大きな原動力となっています。皆様のご支援に深く感謝すると同時に、継続したご支援をお願い致します。ありがとうございました。

Eiich Kuwana
For previous updates, please visit: go-japan.milifedev.org
Help Save Japan: www.jaany.org

 

本間俊一先生
前回の報告の続き

医師会は宮城県の支援を得て、東北大学病院の医師を米国内の病院やクリニックで研修を受けるプログラムを作り、今年5月には東北大学里見進総長と東北大病院下瀬川徹院長がニューヨークを訪れました。そして、私は、今回、東北大学病院を訪れ、最先端の教育的治療方法などを視察しました。
共同活動は大切で、今年で2年目となるコロンビア大学の日本救援協会は西宮特別研究員に福島大学の災害準備コースを受講する資金を調達しました。同様にグローバルヘルス・プログラムとロバート柳沢先生の尽力でマウント・サイナイ病院から2人の医学生も日本へ派遣されています。彼らが世界の災害対策を専門とする国際的医師に成長する事を期待しています。柳沢先生は9・11被災者家族会の人々を今夏に日本へ招く活動も行なっています。このような活動を通して日米の災害者を支援する局面があります。
米国内ではUS-Japan Council が重要課題としてヘルスケアの推進に力を入れています。私もHealth Advisory Task Force の一員として、日本でのメンタル・ヘルス・ケアをCouncilと一緒に支援できると思っています。鈴木満先生と外務省を訪れ、JAMSNETは海外邦人間のネットワークだけではなく、必要とする時、国際的支援に貢献できることを話し合いました。
ニューヨークではジャパン・ソサエティの櫻井本篤理事長、ゲリー森脇JAA会長、フレデリック片山氏、桑間雄一郎氏、岩原誠先生、ロバート柳沢先生等を交えた東北復興を支援する団体間の情報交換の集まりを定期的に開催しています。次回は私がJMSA、JAMSNET、CJRの活動報告をする予定です。
日本は人口比においての精神科入院者収容ベッド数は多い国ですが、他の先進国に比べて外来診療の面で遅れています。東北で開始したプログラムの経済的自立が可能となれば、日本国内での精神医療に画期的な方向性を与えることが出来るでしょう。福島と岩手のプログラムは、現在のコストのかかる入院治療方針を外来診療中心へと転換させるきっかけとなるかも知れません。
志を共有する諸団体との交流と協力はとても大切なことであることを私は実感しました。この交流を通して将来の災害に対して、微力ながらも有効な対応が出来る相互協力体制を作ることも可能なはずです。


JAA東日本大震災救援基金から被災地へ支援

草賀大使(右から2番目)と学生たち
$50,000 を NPO Florence 福島の子供へ 室内遊技場建設支援
$25,000を絆ファンデーションへ 野球場建設資金
$5,000 をBeyond Tomorrow 基金へ 被災地の学生支援

 

8月14日(水)、Beyond Tomorrow 企画「TOMODACHI Summer 2013」で、米国を訪問中の被災地出身の学生を迎え、歓迎会と学生の体験発表会を開催しました。親を亡くした学生や、家が崩壊した学生の話に参加者は涙を流しました。学生は過去は過去として、未来に向かって進みますと力強く話しました。当日は、草賀純男新大使と奥様の郁子夫人がご参加されました。

 

草賀純男 新大使ご紹介

草賀大使は7月31日在ニューヨーク日本国総領事館に着任されました。米国には2000年夏から2002年夏まで、ワシントンDCの在米国大使館勤務をしていました。NY着任直前まで、外務省の儀典長を務めていました。今後、JAAと緊密な関係を保ち活動していくことになります。


JAA創立106周年記念晩餐会
ファンドレイズ・ディナー開催

JAA創立106周年を記念して、9月27日(金)午後6時から、会場はSony Club(550 Madison Avenue, NYC)で、多彩なゲストをお迎えして開催します。当日は森脇会長の65歳の誕生をお祝い致します。
JAAの安定した運営に重要なファンド・レイズの催しです。皆様のご協力をお願い致します。
参加費:500ドル(JAA個人会員)、1万ドル(1テーブル10名と広告1頁)、6500ドル(1テーブル10名と広告半頁)。プログラムへの広告の掲載も受け付けています。詳細はJAA事務局まで御連絡ください。

 

日 時:9月27日(金)6:00pm
会 場:Sony Club
550 Madison Avenue
参加費:
$500 JAA個人会員
$10,000 1テーブル/10名+1ページ広告
$6,5001テーブル/10名+1/2ページ広告


第20回JAAチャリティーゴルフ大会
開催迫る!

今年で20回目となる、秋の恒例JAAチャリティーゴルフ大会が9月30日(月)にノール・カントリー・クラブ・ウエスト・コースで開催されます。このゴルフ場で、昨年はホールインワンが出ました!
全日空ビジネスクラスNY—東京往復航空券を始めとする数々の豪華な賞品に加え、4ホールのショートホールに現金1万ドルのホールインワン賞(総額4万ドル)を設け、ラッフル、試合後のバッフェ・ディナーなどを用意し、皆さまの参加を呼びかけています。グループ、ご夫婦、ご家族で、もちろんお一人でも、お気軽にご参加ください。
日系人会にとりまして大きなファンドレイジングですので、皆様のご協力をお願い致します。

「ノール・カントリー・クラブ」はマンハッタンから車で約1時間弱。樹木がホールを分ける「ツリーライン・スタイル」で、穏やかな起伏が続くセミプライベート・コースです。今大会も昨年同様、全長6752ヤードの「ウエスト・コース」が舞台となります。

日時:9月30日(月)雨天決行
場所:Knoll West Country Club
990 Greenbank Road, Boonton, NJ 07005
Tel: (973)263-7110
スケジュール:
11:00-11:30am 集合
11:30am-12:00pm オリエンテーション
12:15pm- ショットガン・スタート
5:00-7:00pm 結果発表&ディナーパーティ
競技方式:新ペリエ方式
参加費:$250 *内$100が税金控除の対象
料金にはグリーンフィー、カート代、食事代込み
定員:108人
締切り:9月7日(但し定員になり次第締切)
※9月7日以降のキャンセル、参加費の返却は致しかねます。予めご了承ください。


新理事紹介

この5月、理事に選出承認された弁護士山本容子理事はJAAには2005年に入会、JAA女性実業家の会の発足から関わっている執行部の一員です。最近設立されたJAA日本人弁護士会の発足メンバーでもあります。


第28回JAA外務大臣杯軟式野球大会
9年ぶり2度目 ビーズ優勝!

優勝した中村監督率いるビース

準優勝:シルバース

3位:オレガ(山口監督)

ホームラン賞/4本と打点賞/18打点の二冠王に輝いた
ニコニコ・石村トシヒロ

8月18日、決勝戦と3位決定戦がセントラルパークで開催され、4時間におよぶ決勝戦を制したのは中村監督率いるビーズでした。9年ぶり2度目の優勝を果たしました。おめでとうございます!

■順位
優勝:ビーズ(中村監督)
準優勝:シルバース(鈴木監督)
3位:オレガ(山口監督)
■個人賞
●最多ホームラン賞(4本):石村壽宏 ニコニコ(初受賞)
●最多打点獲得賞(18打点):石村壽宏 ニコニコ(初受賞)
●最多勝利投手(7勝):勝山直輝 オレガ(初受賞)
●JAAスピリット賞:平山弘 監督 ショッカーズ(初受賞)
●MVP最優秀選手賞:中田健介 ビーズ(初受賞)

表彰式・閉会式にはゲーリー森脇JAA会長と在NY日本国総領事草賀純男大使(新任)代理の相 航一広報センター所長より、ご挨拶を賜りました。加藤脩治大会名誉会長兼・大会委員長から大会が無事に終了できたことは、参加チームの皆さんの協力のおかげと野田事務局長の最初から最後まで、献身的なサポートがあり実現できましたと、感謝の言葉が述べられました。
森脇会長、相 広報所長から入賞トロフィー、賞状が各選手に手渡され、花束嬢の筒井あづみさんより花束が手渡されました。当日はスキ・ポーツJAA副会長も応援に駈け付けました。よみタイム社の谷口さんにもいろいろと表彰式のお手伝いをして頂きました。
最後に新役員となった、 金城選手が閉会の辞をのべ、各チームに来年の参戦を呼びかけました。
加藤 記


JACL & JAA共同主催イベント報告
日系退役軍人・家族を対象に
表彰式とレセプション
2010年10月にオバマ大統領は、日系2世部隊の第二次大戦中の功労に対する叙勲(ゴールドメダル)を決定しました。

そして今年6月29日、JAAホールにて、日系市民協会NY支部(会長:アイリーン山口)とJAAは、NY周辺の日系退役軍人とその家族への表彰式及びレセプションを開催しました。

同会は中垣顕実法師の祈りで始まり、ゲーリー森脇JAA会長の司会で進行、主賓のデヴィット・ディンケンズ元NY市長が自分の軍役体験を交えて講演されました。続いて表彰式とメダルの授与が行なわれました。


楽しい敬老会のための
ミニ・フリーマーケット開催

毎回100人のシニアが参加、30個のランチデリバリーをする敬老会を維持向上されるためには資金が必要です。そのためのフリーマーケットを8月3日午前10時から2時まで、JAAホールで開催しました=写真上=。朝からの雨ににも関わらず、多くの皆様のご来場で5500ドルのファンド・レイズが出来ました。ご協力ありがとうございました。

毎月の敬老会は、食事のメニュー、講演、相談室、余興とも充実したプログラムです。各テーブルには季節のお花が飾られ、毎月お誕生会を行い、カラオケなどアットホームな敬老会です。大島聖子社会福祉部部長とボランティアの皆様の献身的な努力のおかげです。

8月21日、ゲーリー森脇会長は毎回2日以上キッチンボランティアをする方々の労い、白梅にご招待しました=写真下=。

キッチンのボランティア:大島聖子、榎あかね、川島充子、 笠間芙美子、 橘高良子、小風香織、森本マリ、中野敬子、 中西慶子、佐々木洋子 、清水広子、白川理恵、鈴木奈美恵、田中昌子の皆さんです。

ありがとうございます!


第7回シニア・ウイーク開催
9月13日(金)~29日(日)
60以上の企画を用意

今年で第7回となる「シニア・ウイーク」を、ニューヨーク日系人会邦人・日系人高齢者問題協議会(高齢者問題協議会)と邦人医療支援ネットワーク(JAMSNET)の共催、在ニューヨーク日本国総領事館後援で開催致します。

私たちの先輩に感謝を表し、安心して年を重ねていくことができる日本人コミュニティーをつくる為に、全ての年齢層が参加できるように60以上の企画を用意しました。

今回は、米国や日本で安心した老後を迎えるために、エステートとメディケードやホームケアの早めのプラニング、二重国籍や老後の日本への帰国についての講演や、日米の税法、基本的書類の管理の仕方、日本人医師会のグループ医療講演会等の企画を入れました。そして、マッサージ、歩き方、ヨガ、食事などの健康のための企画、日本文化(お茶、お花、書道)やコーラス体験も入れました。
大いに学んで、楽しんで下さい。詳細は別記ウェブサイトをご覧下さい。



(左から)森脇日系人会会長、田原氏(シニア会幹事)、
石田氏(シニア会幹事)、平子ANA米州総支配人、
榎田氏(シニア会幹事)

(左から)佐藤氏、野田事務局長、宮本氏、竹田氏

皆様、ご支援ありがとうございました。

○米国三井物産(株)(河相光彦社長&CEO)ファンデーションから総額2万8000ドルの寄付がありました。奨学金に1万5000ドル、高齢者問題協議会に3000ドル、そして、JAAの敬老会、アップルキッズなどの活動に1万ドルです。貴重なご寄付を有難うございます。

○ANA ニューヨークシニア会は7月1日に開催した「第6回ANAシニア会チャリティーゴルフ大会」の収益金総額9000ドルを、震災基金と高齢者問題協議会に各4500ドル、寄付されました。

○全国県人会チャリティーゴルフ大会は6月22日に開催され、その収益金の2480ドルがJAAへ寄付されました。県人会幹事の竹田勝男氏と佐藤秋氏、優勝した島根チームのサミー宮本氏からチェックが野田事務局長に手渡されました。



(後列左から)窪田さん、高橋さん
(前列左から)田原さん、飯島さん

ボランティアで毎月シニアの皆様にヘアカットをしてくださっているヘアスタイリストは田原ミチさん、シゲ小須田さん、高橋俊輔さん、窪田敏次さん、飯島まこさんです。※シゲ小須田さんが写真撮影に参加できませんでした。


■7月の敬老会
●11日:七夕敬老会

阿部由美子から寄贈された笹に願い事を書いた色とりどりの短冊を飾りました。ボランティアの心のこもった「ちらし寿司、ブロッコリーの胡麻和え、澄まし汁、アイスクリーム」の後は、三上クニ先生のジャズピアノ演奏、そしてK.Iwaki Bandの演奏を楽しみました。参加者・ランチレリバリー131人。

●25日:土用の丑の日敬老会
メニューは人気メニューの「うなぎの蒲焼、きゅうりとわかめの酢の物、かき玉汁、マンダリンオレンジゼリー」。加藤孝良フレンチシェフの「夏のスタミナ作り-酵素について」のお話しとK. Iwaki バンドと飯塚国雄さん、鈴木靖さん、白川昭夫さん、松川としこさんの熱唱を楽しみました。参加者・ランチデリバリー146人。
午前中ヘレン・イリエ弁護士と滝川玲子弁護士が遺言などの無料法律相談を受けました。
※8月の敬老会はありませんでした。

 


●ジェームス・ノーラン弁護士
過去25年以上に渡り、移民ビザ関連分野でニューヨーク日系社会に大きな貢献をしていましたジェームス・ノーラン弁護士(JAA理事)が、7月15日肝臓がんの為にベルビュー病院で亡くなりました。享年58歳。日系人会では無料移民法相談を1994年から毎月続けて下さいました。親日家で芸術を通しての日米交流にも尽力されていました。
追悼会が8月12日JAAホールで行なわれ、由美子夫人と二人のお子さんを囲んで多くの方がノーラン弁護士を偲びました。

●マデリン・スリーヴァン(トミカワ)さんが、昨年から故郷のスイスで暮らしていたマデリンさんが故郷のスイスで7月3日に亡くなりました。

●ラルフ・イワモトさんが、8月5日自宅にて亡くなりました。享年85歳。画家として活躍されました。

●三浦ただしさんが、8月11日、自宅にて亡くなりました。享年95歳。

●森久美子さんが、8月15日、自宅にて亡くなりました。享年75歳。

皆様のご冥福をお祈り致します。



Thank you very
much for your support of JAA !

 

JAA received support from Mitsui U.S.A. Foundation for JAA-Mitsui U.S.A Scholarships $5,000 to three students, $3,000 for JAA Committee on Aging Issues and $10,000 for general program especially keirokai and apple kids programs. JAA really appreciate Mitsui U.S.A’s continued support of JAA.

To: JAA Committee on Aging Issues/高齢者問題協議会
ANA New York Senior-Kai $4,500.00
JAMSNET $3,500.00
Mitsui U.S.A. Foundation $3,000.00
NY Japanese-American Lions Club $1,000.00

Membership-Individual
Supporting ($300): Masaki Noda, Robert Norton, Masanori Shintani & Katsuo Takeda
Thank you very much!


Vol.70

京子夫人と稲垣夫人作成の胡蝶蘭の押絵


日本人企業戦士として
磯貝 正治 74歳

1939年千葉県生まれ。ハーバード、ビジネススクール高等経営コース(AMP)に学び1985年特優賞受賞。1988年にジャスコ(USA)執行副社長。以降イオン・タルボット社取締役に就任、首席顧問を務め99年に60歳で定年退職する。その後、歴代NY市長と共にABNY(よりよいNYの会)の「名誉顧問」・「特別親善大使」、さらにエッセイや講演を通して「太平洋の架け橋」を使命に活躍してきた。NY商工会議所(91~99年)、日系人会理事(92~2012年)。『最も影響力のあるアジア人500人』『アジア系アメリカ人コミュニティの功労者-ビジネス産業部門』としてアベニュー誌に掲載される。

「日本へ帰国にあたり」
磯貝正治

私は本年ニューヨーク在住が25年を機に、今年8月末日本へ帰国することにいたします。1988年、当時ジャスコ(現イオン)の初代駐米代表を拝命し、ジャスコの米子会社、ファッションチェーン・タルボットと親会社との間のリエイゾンとして従業員400人の会社に本社から只一人派遣されました。元日系人会会長の江見啓司先生から激励を受け、日系人会への入会を勧められ入会しました。それまでは日本人と接触する機会が限られていた私は、日系人会の各種行事に参加することにより、米国で懐かしい「リトル・ジャパン」を見出し、心が和みました。
私の重要な想い出は、現在の日系人会館の開設に対する故稲垣茂元会長の情熱と実行力でした。会館開設の過程を通し稲垣元会長から「企業経営の要諦」を学びました。稲垣元会長に少しでもご協力をしたくジャスコ(USA)とタルボットの2社で誠に微力ではありましたが1万ドルを寄付させていただきました。
現在、御礼を申し上げたい多くの日系人会の方々の記憶が心中に去来する思いです。残念ながら紙幅の制約からそのお一人お一人のご芳名を割愛させて頂きますことをご寛容賜りたく存じます。
擱筆にあたり、皆さまから賜りました長年のご高配に衷心より御礼申し上げます。

2013年盛夏
磯貝 正治