東日本大震災から三年
福島からの報告

桑名英一郎 JAA東日本大震災救援基金選考委員

今回、私はJAAの寄付を受け活動している「CWSジャパン」や「シャローム」等のNPO団体を訪問しました。放射線の影響を大人より多く受けてしまう福島の子供達の状況を知る為に、原発から40キロ圏内にある幼稚園を訪れました(写真)。園内にあるサテライト・アンテナ形の放射線測定器が見られます。地上1メートルの測定値は「毎時0.136」シーベルトと表示されています。日本では、この数値が「0.230」以下であれば許容量であるとされています。ところがこの地域でも放射線量が異常に高い「ホット・スポット」の存在が報告されています。測定器を持って「シャローム」の建物周辺を歩いてみました。驚く事に子供達の通園路や遊び場の近くに「0.650」以上の箇所が沢山ある事を発見しました。これらの測定値には多少の誤差があるにしろ、そのような心配の下で生活をする人々のストレス度は非常に高いものに違いありません。この土地の子供達を引率し、週末だけでも放射能の心配の無い他の県内で遊べるようにプランを立てる「シャローン」の活動を支援する事は重要です。写真のような水遊びは現況の福島では不可能です。皆様からのJAAへの寄付がこのような有意義な活動への大きなサポートとなっている事実を、感謝の念と共に、ここに御報告いたします。


JAAチャリティーゴルフ大会・9月15日開催

今年で21回目となる恒例のJAAチャリティーゴルフ大会を9月15日(月)、ハワース・カントリー・クラブで開催します。全日空 ビジネスクラスNY・東京往復航空券を始め豪華賞品が当たります。参加費270ドル(内100ドル税控除)。詳細お申込みはJAA事務局まで。


「第44回JAA奨学金」「本庄奨学金」授与晩餐会
19人の大学院生、高校生が受賞

All photos by Masao Katagami

6月3日午後6時から、市内のハーバードクラブにおいて、第44回JAA奨学金・第8回本庄奨学金授与晩餐会が、キーノート・スピーカーに元メジャーリーグ選手であり監督のボビー・バレンタイン氏を迎え、来賓に草賀純男在NY日本総領事夫妻、米国三井物産株式会社佐野格副社長、青山伸トヨタ・モーターノースアメリカ副社長、本庄洋介北米伊藤園社長、高田和昭NHKコスモメディアアメリカ(TVジャパン)社長、平子裕志ANAニューヨーク支店長、佐藤元広JCCI事務局長、授与者、受賞者とその家族、JAA会員など145人が出席して開催しました。

晩餐会は、ゲーリー森脇名誉会長(JAA奨学金制度委員会委員長)の司会で、スーザン大沼会長の挨拶、草賀大使のJAAのコミュニティー活動へのお礼とお祝いのお言葉で始まりました。食後は、13人の大学進学生に総額5万4500ドルの奨学金とANA日本往復航空券2枚、当日サプライズでデルタ航空賞にデルタ日本往復航空券がつけられました。そして、6人の大学院生には本庄国際奨学財団よりの本庄賞、総額3万ドルの奨学金が授与されました。

受賞者を代表して、ビングハム・マカッチェン・村瀬賞を受賞したイザベラ・ブロブスキーさんと、本庄賞受賞者のアンドレア・ホリサキ・クリスティンさんが将来への抱負と感謝の気持ちを述べました。

ボビー・バレンタイン氏は、基調講演で、高校時代にスタンフォードのイタリア人コミュニティーから表彰されたことが思い出と誇りに思っていると話され、受賞者にコミュニティーからの支援は心に残るものがあると話されました。そして、日本で外国人監督として、初めて正力松太郎賞を受賞したことは光栄であったと話され、今までの日米での野球経験を活かし、そして被災地の子供の為に、今年の夏、福島、宮城県内で、日米の15歳ぐらいの野球少年の交流試合を行い、将来の日米の懸け橋に育てていきたいと話しました。

最後に竹田勝男副会長が受賞者にエールを送り、来賓、寄付者に謝辞を述べて閉会しました。

受賞者
44th JAA Scholarship 第44回JAA奨学金受賞者 (for graduating high school students)

1.Bingham McCutchen Murase Scholarship ビンガム・マッカチェン・ムラセ賞
($6,000 plus Trip to Japan, courtesy of All Nippon Airways)

Isabella Natalie Grabski グラブスキ宇賀イザベラ (Born in Hackensack, NJ)
Bergen County Academies, will attend Princeton University

2.Ambassador Shinichi Nishimiya Scholarship 西宮伸一大使賞($5,000)
Koko Ayaka Nakajima 中島綾花 (Born in Torrance, CA)
Bergen County Academies, will attend Brown University

3.Mitsui USA Foundation Scholarship 三井USA基金賞($5,000)
Erika Nicole Axe アックス俵田エリカ (Born in San Francisco, CA)
James Caldwell High School, will attend Cornell University College of Engineering

4.Mitsui USA Foundation Scholarship 三井USA基金賞($5,000)
Yuri Iwahara 岩原ゆり (Born in New York, NY)
The Dalton School, will attend Brown University

5.Mitsui USA Foundation Scholarship 三井USA基金賞($5,000)
Masaharu Ono 大野雅 (Born in Tokyo, Japan)
Tenafly High School, will attend California Institute of Technology

6.Delta Air Lines Scholarship デルタ・エアライン基金賞($5,000)
Sakura Sakae Tamaki 玉木さくら (Born in New York)
Fiorello H. LaGuardia High School, will attend Smith College

7.Dr. Soji Tomikawa Scholarship 富川宗次博士賞($5,000)
Yuta Kakutani 角谷優太 (Born in New York)
Hunter College High School, will attend The University of Chicago

8.Dr. Soji Tomikawa Scholarship 富川宗次博士賞($5,000)
Rintaro Lin Mori 森麟太郎(Born in New York)
Queens Metropolitan High School, will attend School of Visual Arts

9.Orient Corp. of America Scholarship 米国オリエントコーポ賞($3,500)
Taiyo Keith Hamanaka 濱中太陽 (Born in Bronxville, NY)
Eastchester High School, will attend Columbia University

10.Toyota Motor North America Scholarship トヨタモーター・ノースアメリカ賞($3,000)
Sana Fujimura 藤村紗奈 (Born in Huntington, NY)
Bethpage High School, will attend SUNY Stony Brook University Honors College

11.TV Japan Scholarship TV ジャパン賞($3,000)
Miya Colleen Matsumoto Lee リー・マツモト・コリーン・美耶
(Born in New York, NY) Saint Ann’s School, will attend Columbia University

12.Hartman-Sakazume Scholarship ハートマン・サカズメ賞($3,000)
Julia Hamae Yuge 弓削 晴万絵 ジュリア (Born in Tenri, Japan)
Forest Hills High School, will attend New York University College of Nursing

13.ANA Japan Travel Scholarship全日空ジャパン・トラベル賞
($1,000 plus Trip to Japan, courtesy of All Nippon Airways

Satoko Mii 三井誠子 (Born in Poughkeepsie, NY)
Yorktown High School, will attend Syracuse University

8th JAA Honjo Scholarships 第8回本庄奨学金受賞者

・Joshual Paul Batts ($6,000): Joshua is a PhD candidate at Columbia University’s Department of East Asian Languages and Cultures.
・Scott Xavier Marchi ($6,000): Scott is a PhD candidate in the Economics Department of Columbia University. He received his undergraduate degree from the University of Chicago.
・Jeffrey Tyler Walker ($6,000): Tyler is a PhD candidate in Japanese Literature at Columbia University.
・Kristopher Reeves ($5,000): Kris is a repeat awardee and continues his studies at Columbia University towards a PhD in East Asian Studies.
・Andrea Janine Horisaki-Christens ($4,000): Andrea is a PhD candidate in the Art History and Archaeology Department at Columbia University.
・Sacha C. Chadwick ($3,000): Sacha is an MA candidate at the John Jay College of Criminal Justice where she focuses on issues of international crime and justice.

晩餐会をご支援くださいました方々は以下の通りです。
2014 Annual JAA Scholarship Dinner Benefactors
Gold Sponsor: ITO EN (North America) Inc.
Silver Sponsors: Bingham McCutchen Murase LLP
Ingram Yuzek Gainen Carroll & Bertolotti, LLP
J.C.C. Fund of the Japanese Chamber of Commerce and Industry in New York
Windels Marx Lane & Mittendorf, LLP

今年のJAA奨学金制度委員会
委員長:ゲーリー森脇、竹田勝男
委員:ジュディ・アズマ、伊藤迪子、デヴィッド・廣村、鎌田あきこ、フレデリック片山、桑名由美、
村瀬悟、スーザン大沼、大島襄、スキ・寺田ポーツ、佐藤貢司

ボビー・バレンタイン氏経歴
Bobby Valentine, Former baseball player and Manager

Stamford native Bobby Valentine was widely recruited out of high school and attended college at the University of Southern California. He was voted by Sports Illustrated as one of the best athletes of the 20th century from Connecticut. After his selection in the first round by the L.A. Dodgers, he spent 10 years as an MLB player with successful stints with the Dodgers, Angels, Padres, Mets and Mariners. After retiring from baseball as a player, Valentine later coached and managed the San Diego Padres, the New York Mets and the Texas Rangers where he was the winningest manager in Rangers history. In 1994, he became the first American to accept a management position in the Pacific League of Japan for the Chiba Lotto Marines. In 1996, he was hired as the manager of the New York Mets, where he led the team to the World Series in 2000. In 2004, Valentine returned to Japan and led the Marines to its first Asian championship. In 2006, he became the first foreign manager to win the prestigious Matsutaro Shoriki Award given to the person who contributes the most to Japanese baseball. Over the years, Valentine has received numerous awards both for his athletic successes and philanthropy. When he was appointed director of public health and safety in his hometown of Stamford, he donated his salary back to the city. Valentine co-founded the Shin Taku Juko School in Japan which teaches values to parents and their children. The school also offers a stay-abroad program for children who lost their parents in the tsunami that devastated Japan. Valentine was instrumental in raising funds for JAA’s Tohoku Relief Fund and will be taking a group of 15 year olds to Japan this summer to play baseball not against but with their counterparts in Tohoku.


第19回ニューヨークで活躍する日本人・日系人美術家展
レセプションに約150人参加

挨拶する大沼JAA会長(Photo Masao Katagami)

今年で19回目となる「ニューヨークで活躍する日本人・日系人美術展」を、5月1日から10日までJAAホールで開催しました。1日のオープニング・レセプションは、青野栄子さんの司会で始まり、佐々木洋子さんが出展作家の紹介をしました。青柳芳克NY総領事館領事部長、スーザン大沼JAA会長をはじめ、櫻井本篤ジャパンソサエティー理事長ご夫妻、出展作家など約150人が参加しました。

今年は新人4人(久保田玲奈、大野修、大山エンリコ・イサム、竹田あけみ)が加わり、37人の作家の69作品を展示いたしました。

お買い上げ下さいました下記の皆様には、心から御礼申し上げます。ジョージ・広瀬、石田通雄、小風香織、三浦ときこ、スーザン大沼、酒井宏忠、佐々木洋子(敬称略)

レセプションでは、日米で活躍の作家の作品と敬老会ボランティアの美味しい料理楽しみました。

■訃報
この展覧会に最初から出展されていました木村利三郎画伯が5月17日自宅でお亡くなりになりました。享年87歳。木村画伯は40歳の1964年に渡米、その後、版画を中心に日米で活躍されました。ご冥福をお祈りいたします。


日米親善努めた先駆者偲び
メモリアルデーに日本人墓地墓参会

All photos by Masao Katagami

若葉からもれる太陽に真夏を感じる5月26日のメモリアル・デーに、クイーンズ地区マウント・オリヴェット墓地内日本人墓地で恒例の墓参会が開催されました。第2次大戦に参戦した、カズ・ヤマグチさん(MIS部隊)、ベトナム戦争に参戦したスタン・カンザキさん、草賀純男大使ご夫妻、竹田勝男福会長とJAA会員、仏教会、日米合同教会、ライオンズクラブ、ニューヨーク日本人学校とNY育英学園の教師、父母、児童の皆さん約150人が参列しました。

育英学園の児童が作成した日米の国旗が先達の墓前に飾られた墓地の中、大正3年(1914年)建立の日本人墓地の石碑の前で、竹田勝男副会長の司会で、アール池田NY仏教会住職の読経が流れる中、参列者全員による献花が行なわれました。
献花の後、池田住職、日米教会高橋和寿牧師のサービス、草賀純男NY総領事は先駆者への慰霊と感謝の言葉を捧げました。佐藤元広NY日本商工会議所事務局長は「日本クラブの創設者高峰譲吉博士と日系人会創設者の高見豊彦医師は協力して紐育日本人会を創設して、日米親善に努めてきました。このような先駆者がいて今の私たちがいるのだ」と話しました。
藤永福子ニューヨーク日本人学校校長は「1979年から日本人学校はこの墓参会に参列、今日は『千の風にのって』の歌詞にあった墓参会だ」と話し、岡本徹育英学園園長は、「日本人が信頼されているのは先人の生き方が米国人の中に『日本人は正直だ』とのイメージを与えたからだと思います。汚さないように、これからも引き継いでいきましょう」と話しました。
最後に竹田JAA副会長はこのメモリアル・デーに先駆者や第2次世界大戦で戦い戦死した先輩たちの冥福と先達が心を砕き築いたアメリカにおける日本人社会と日米親善を引き継いでいきましょうと挨拶し、閉会しました。

今年も、日系人、仏教会、日米合同教会、在ニューヨーク日本国総領事館、日本クラブ、ニューヨーク日本商工会議所、日系ライオンズ・クラブから花輪が供えられました。前日に 育英学園とライオンズクラブの皆さんが掃除をして、加藤脩治さんが後日後かたずけをして下さいました。

■参考資料
この墓地は、高見豊彦医師がコーネール大学医学生当時、名前も本籍地もない、番号のみのであつかわれている日本人男性の遺体解剖に立会い、後にコロンビア大学学生会で「日本人の墓地購入と日本人相互扶助」の必要性を説いたことがきっかけとなり、有志が集まり、1907年にニューヨーク日系人会の前身である日本人共済会を創設。1912年に2500ドルで墓地が購入され、共済会は、1914年に高峰譲吉博士を会長、高見豊彦先生を副会長にして紐育日本人会へとなり、紐育日本人会が、墓地を所有していましたが、開戦後没収され今に至っています。墓参会はメモリアル・デーに戦争中も毎年行われてきました。

■紹介
ニューヨーク仏教会新住職池田正信エール法師が3月1日付けでNY仏教会の住職に就任しました。池田住職はハワイ本派本願寺の住職として、2011年からモリイ本願寺の開教に努めました。浄土真宗本願寺派の龍谷大学で仏教を学び、留学中、精進料理、生け花、茶道、書道などを学び、日本文化に造詣が深い方です。日英でのサービスができます。
詳細はwww.newyorkbuddhistchurch.org


第29回JAA外務大臣杯軟式野球大会・第2弾(5~6月)
17チーム熱戦開始!

初夏を迎えた本大会も、中盤戦(第6週目)に入り17チームによる選手全員の熱気が伝わってきます(プレイオフ進出・4位まで目標)。リーグ戦・残り20試合を6月一杯(第9週目)で消化する予定です。天候に恵まれ更に、インターリーグ戦(公式戦)16試合ができれば残り36試合が実数となり、7月最終日まで試合は続けられます。現在(6月8日)までの順位です。

●Aブロック
1位:ビーズ(Bee)5勝0敗
2位:ジャンクス(JUN)3勝0敗1分
3位:ピギーズ(PIG)2勝2敗(直対)
4位:ベイブ(BAB)2勝2敗(直対)

●Bブロック
1位:ジョーカーズ(JRS)5勝0敗
2位:ダンボーズ(DMB)4勝1敗1分
3位:ニコニコ(NIK)3勝1敗1分
4位:ハマッコ(HAM)2勝2敗1分

今後の日程表をご参照下さい。
6月29日(日):トロント日系代表チームとの親善試合(2試合・12時~)
7月11日(金):Japanese Heritage Night(シテー・フィールド)
大会委員長・加藤脩治 記


好評! 書道コーナー
ジャパンデーで

5月11日の母の日に、今年で8回目となるJapan Day @ Central Park がバンドシェルで開催されました。NY日系コミニテイー最大のイベントとして定着、約5万人の参加者が会場を訪れたそうです。このイベントは日米交流促進と日系コミニティーの連携をより強化にして行く事が目的の一つと言われております。

今年もJAAは書道コーナーを担当しました。ブースの周りには長い列が出来、1600人以上の方に書道体験や短冊に名前を書きました。JAA書道教室の阿部由美子、李智子、石塚由里、今泉敦子、石塚綾子、田中英子、富沢完二、清水弘子、上原理恵子、斎藤照枝、鈴木奈美恵、山口千鶴子、上島幸恵、ジボ正子と加藤脩冶、桜沢東子と野田美知代とスタイベルソン高校の学生がボランティアをしました。ありがとうございました。(敬称略)


JAA Moving !
JAA 移転について

写真は、この秋移転する新JAA会館が入るビルディングです。この11階に入居します。また、新会館建設資金の為の「夏のフリーマーケット」を8月2日開催します。現会館での最後のイベントになりますので、ご支援・ご協力お願いいたします。

新会館住所:49 West 45th Street, 11th Floor New York, NY 10036


お知らせ
シニア・ウィークは11月開催予定

毎年9月に開催予定のシニア・ウィークを、JAAの移転の関係上、11月に開催予定です。詳細は追ってご連絡いたします。


5月のお誕生日のみなさん

5月の敬老会
■5月8日:豚肉の野菜炒め、 22日:季節の筍ご飯、油菜の辛子和えと水羊羹。K. Iwaki Bandと懐かしい日本の演歌を楽しみました。

6月の敬老会
■6月12日:ちらしずし、26日:冷やし中華と杏仁豆腐。毎回の敬老会でK. Iwaki Bandの演奏でカラオケを楽しみます。 歌いたい方、歌って欲しい曲がありましたら、事務局までお知らせください。


6月4日「親子で歯の教室」JAAホールにおいて、海外邦人クリニックのRobert Limb先生指導で20組の親子が参加して行なわれました。先生は大人と子供の歯について、スライド等を使いながらわかりやすく、親切に説明しました。


●会員渡辺敬子さんは5月9日イザベラハウスの自宅で89歳の生涯を終えました。渡辺さんは1925年父渡辺敬徳(歯科医)と母登美子の次女として、ロサンゼルスで生まれました。父の死去に伴い、6歳の時帰国。現在の東京音楽大学声楽科を卒業後岐阜の高校で教師をしていましたが、姉の看護で1972年、渡米、姉の死後、NYで補習校の先生をしていました。

●公民権運動活動家ユリ・コチヤマさんが6月1日カルフォルニア州バークリーで死去しました。詳細は巻末をご覧下さい。



Thank you very much for your support of JAA !
(5/1/2014- 6/15/2014)

To General Account 一般会計
NRS Logistics : $1,000.00
The Kresge Foundation : $1,950.00

To 44th JAA Scholarship
Mitsui USA Foundation : $15,000.00
Bingham McCutchen Murase : $6,000.00
Orient Corp. of America : $3,500.00
TV Japan : $3,000.00
Toyota Motor North America : $3,000.00

To 44th JAA Scholarship Dinner
Ann Harakawa, Chizuko Korn, Teruko Neuwalder, Motoatsu Sakurai
Toshiteru Tada, Tsugie Watanabe


公民権運動に一生涯を捧げた
ユリ・コチヤマ

(May 19, 1921-June 1, 2014)

日系人社会活動家ユリ・コチヤマさんが、カルフォルニア州バークレーにて老衰のため、93歳で死去しました。ユリさんは、ラテン系、ネイテイブアメリカン、アジア系アメリカ人などのマイノリティの人々の市民権確立のために生涯をかけた偉大な活動家でした。ユリさんの従兄弟、テイム・トヤマ氏は、「彼女は時代を先取りしていたのであり、やっと今、我々が彼女に追いついたのです」と語ります。

メアリー・ユリコ・ナカハラとして、1921年ロスアンジェルス郊外の小さな町、サン・ペドロで生まれ、幼少期を過ごしました。真珠湾攻撃後、アーカンス州、ジェロームリロケーションセンターに、家族とともに強制収容されました。そこで442歩兵部隊として欧州戦線に参戦したビル・コチヤマ氏と出会い、収容所で2年間過ごし、終戦後、結婚してニューヨーク州に移住しました。日系人として収容されたことと、黒人やプエルトリコ人の地域にある低所得者用住宅に住むうちに市民権運動に興味を持ち始め、市民権運動の活動家にご自宅を毎週開放。長女のオードリー・コーチヤマ・ホルマン氏は「我が家は毎日27時間体制で活動していました。」と話しています。

1963年に初めてマルコム・X氏と出会い、彼の影響を多分に受け、黒人民族主義に焦点を合わせて活動。マルコム・X氏が1965年、ニューヨークでスピーチをしている時に銃弾を受け、彼の最後の瞬間に立ち会いました。ライフ誌ではユリさんが、べっこう縁の眼鏡をかけ、銃弾を多数受けたマルコムX氏の体を心配し、覗き込んでいる最後の瞬間をとらえた白黒の写真を掲載しています。

1980年代、ユリさんは主人とともに強制収容された日系アメリカ人に対する賠償やアメリカ政府による正式な謝罪を求める活動をしていました。その結果、1988年にはロナルド・レーガン大統領による公民権法の立法化が実現されました。彼女の変わらぬ社会運動への寄与は特にアジア系アメリカ人の次世代の活動家の育成を促すこととなりました。

「ユリは典型的な日系2世ではありませんでした。」とユリさんのいとこのトム・トヤマ氏は語りました。