東日本大震災救援基金
遅れる復興、心のケアーを

ゲーリー森脇会長からの報告

9月16日、宮城県内を視察しました。新幹線で仙台に到着、街は活気に包まれていましたが、バスで海岸線の石巻、女川に行きますと、多くの瓦礫が残り復興がまだまだ進んでいない状態でした。JAAが寄付したピース・ボートの代表者とAmericares (本部はコネティカット州スタンフォード)のスタッフに会いました。
彼らの説明では、石巻は震災前は人口15万人でしたが、現在は12万人で、毎月1000人が街から流出しているそうです。
女川は、人口12500人でしたが、原子力発電所が閉鎖され、多くの従業員が町を離れて、現在は7500人にまで減り、早急に町の復興を行なわないと、ゴーストタウン化してしまう状態だと話していました。
東京では、JET /Japan Platform とBeyond Tomorrow の代表に会いました。すべての人々が復興事業の遅延に焦燥を感じていますが、復興事業への期待と希望は持ち続けています。
JAAも復興事業をしているNPO団体と会い、効果的な対策はないかを模索しながら、継続的な東北支援をしていきたいと思っております。
10月1日、モーガン・スタンレイと三菱UFJファイナンシアルグループの支援を受け、「First Inaugural JAA Japan Rising Golf Tournament」をモンテクレアー・ゴルフクラブで開催、20万ドルのファンドレイズが出来ました。多くの企業、個人の皆様が被災地の復興を支援しています。
ニューヨーク総領事館、ニューヨーク日本商工会議所、日本クラブ、日本人医師会、ライオンズクラブ、Americares、US-Japan Council、JAJA、JACL や多くの団体と一致協力して、東北の人々に、われわれが被災された人々のことを忘れてはいない事を伝えたく思います。


遅々として進まぬ復旧作業

大船渡市の戸田公明市長と職員

岩崎雄亮副会長・NY岩手県会の会長からの報告

10月2日から21日まで、岩手県の震災被災地視察訪問が大きな目的でした。今回は15年ぶりの日本でした。
今でも被災地支援のイベントがいろいろ開催されていますが、時間と共に支援のニーズも大きく変わってきているものと思い、本当に被災地の皆さんが望んでいる支援をしているのかどうか、自分の目で確かめて来ました。
宮古、大槌、釜石、陸前高田、大船渡などを訪問、被災地は何処も想像を絶する悲惨な状況でした。それでも被災地の方々は一生懸命頑張っています。復旧は殆ど進んでいません。まだ、被災した大きな建物があちこちに残っています。ガレキは数箇所に集積していますが、全体の処理率は27%程度と言うことでした。
また、被災地の大半の地盤が沈下し、海面より低くなっており、満潮時の水が引かずに残っています。ところどころ、地下から水が湧いていました。沈下全域に盛り土をするそうですが、広大すぎて何時になる事やら…と、こぼしていました。
ガレキ処理、土盛り、防波堤建築が完成して初めて町造りが始まる訳ですが、全く先行きが見えてこないと言ってました。
若い人達も、だんだんと希望を失ってきているようです。復旧事業が迅速になると、被災地にも仕事が増え、失業されている多くの方に収入源ができ、生活も安定してくると思います。
今回の被災地訪問では、復興支援内容、復興計画など、行政と市民の間に大きなギャップが感じられました。
現在でもNYではいろいろな支援活動がされていますが、支援内容は、被災地の皆さんが望んでいる支援と多少差異が生じてきているように思われます。
現在、最も必要とされているのは、「心のケアー」です。それに活気付けです。被災地の多く方から、「憩いの場所」が欲しいという声も沢山聞きました。
また、大船渡の市長さんは、学生達を支援してもらい、海外に出し、外国を見てもらいたい、今後の町造りに参加してもらいたいと言っていました。

被災地の皆様には心よりお見舞い申し上げ、犠牲者のご冥福を祈りつ、一日も早い復興を望んで止みません。


高齢者問題協議会
第6回 シニア・ウィーク@日系人会
充実企画に1600人参加!

大敬老会 おめでとうございます!廣木大使ご夫妻と88歳以上の皆様
(後列左から)大使、春日ジョー、内山綾子、ミチ・コビ、大使夫人
(前列左から)佐藤登、藤田芳江、伊藤治男、ヴァルブエナ喜久江、岡島清子(敬称略)
 

第6回シニア・ウイークを9月13日から23日まで、JAA高齢者問題協議会と邦人医療支援ネットワーク(JAMSNET)共催、在ニューヨーク総領事館後援で開催しました。日本の敬老の日に因んで、先輩に感謝の意を表すと同時に、安心した老後を過ごすための日米の高齢者社会福祉、在宅介護の情報や相談、妊婦さんの座談会、乳幼児の蘇生法、子供の音楽療法体験など。すべての年齢層が参加できる企画を行ないました。総領事館、JAMSNETそしてニューヨーク在住の専門家やウエストヴァージニア大学の岩崎美智子先生のご協力を得て、60以上の企画に1500人を越す参加者がありました。企画内容も充実し、コミュニティのシニア・ウイークに対する関心も増してきました。

大敬老会

9月13日の大敬老会は、在ニューヨーク日本国総領事館廣木重之大使ご夫妻と竹田勝男JAA副会長をお迎えして、大島聖子JAA社会福祉部部長の司会で、120人が参加して行なわれました。30個のランチを、外出できない方々にデリバリーしました。
ボランティアの心のこもったお祝いのお弁当に、参加者は舌鼓を打ちました。
最高齢者の伊藤治男さん(100歳)も元気にご参加され、88歳(米寿)以上の方8人と一緒に、廣木麻美子大使夫人からお祝いのお花を受け取りました。

午前中は、ヘレン・イリエ弁護士と滝川玲子弁護士の遺言についての個別相談と「遺産相続計画とメディケイド・プラニングの基礎知識」についての説明会を行ないました。高額なナーシングホームなどの費用をどのようにするかなどのアドバイスがありました。参考までに、NY近郊のナーシングホームは一日400ドルです。
食後は三上クニさんのジャズピアノ演奏や歌、K. Iwaki Bandのコンサート、そして、吉田礼三さんのアニメーションで「ジョン万次郎物語」を楽しみました。


市川俊治さんの
日本の年金について

スーザン大沼弁護士の
重要書類の管理方法

安東健太郎領事の
日本国籍と社会保障制度

シゲ小須田さんの
ヘアーカット

JASSI 片山瑞恵さんのメディケア、
メディケイドの在宅ケアー

大島襄会計士の日米租税条約と
日米社会保障協定

本間俊一先生の
心臓発作の原因と予防

角谷智子漢方医の
東洋医学で健康に

ライオンズクラブ企画
フラダンス

ライオンズクラブ企画
沖縄三線と島歌

キムバリー・キムさんの
在宅ケアーサービスの説明

ニッキー香月栄養士の
カルシュームワールド

第19回NY日系人会チャリティー・ゴルフ大会
快晴微風、総勢82人が参加

(左から)高丸ANAセールスマネージャー、
優勝した矢田さん、大沼JAA名誉会長

2位の水上さん(左)と3位の浜田さん

ホールインワンを出した上原さん(右)と田原さん

 

NY日系社会の恒例行事として定着したアマチュア・ゴルフ・イベント「JAAチャリティー・ゴルフ・トーナメント」(主催:ニューヨーク日系人会、協賛:ANA全日本空輸株式会社、後援:週刊NY生活、よみタイム)が、9月17日(月)、NJ州ブーントンにあるノール・カントリー・クラブのウエストコースで開催、82人が参加した。
快晴微風という絶好のコンディションのもと、トーナメントはショットガン方式で開始。3番、6番、13番、17番のショートホールにはホールインワン賞として、スポンサーより1万ドルの賞金が懸けられていたが、3番ホール(提供:ヘアサロン・ウェーブ55)で上原靖夫さんが見事、ホールインワンを達成。今回が2度目の快挙と言う上原さんは「188ヤードを5番ウッドで打ちました。出がけに『1万ドルをもらって来る!』と家内に話していたんですが、まさか本当に入るとは思いませんでした」と笑った。
競技は12ホールを隠しホールにして、ハンディキャップを算出する新ペリア方式を採用し順位を決定。運も左右するトーナメントで、見事優勝の栄冠に輝いたのは矢田紀さん。アウト42、イン45のグロス87。ハンディキャップ14.4でネットスコアーは72.6。接戦を制した矢田さんは「このトーナメントは毎年楽しみにしています。優勝なんて思いもしなかった。叩いたところが隠しホールに入り、ラッキーの一言に尽きます」と謙遜。矢田さんには、スーザン大沼JAA名誉会長より優勝カップと、副賞としてANAの高丸晴夫NY支店旅客セールスマネージャーから、ニューヨーク=東京エグゼクティブクラス往復航空券が贈られた。
2位は水上博文さん。グロス79の好スコアーでラウンドしたが、ネットスコアー僅か0.4の差で惜しくも準優勝だった。3位には多くのアマチュアトーナメントで、常に上位に名を連ねる実力者の浜田誠一郎さんが入賞した。
ベストグロス賞は77でラウンドした阿部麻悠子さん。女性部門は、90でラウンドしたミッシェル・チョイさんが、それぞれ受賞した。
表彰式に先立ち、先に60歳の若さで急逝した西宮伸一前NY大使に、哀悼の意を表し黙祷が捧げられた。恒例のラッフルも行われ、用意していたラッフルチケットは全て完売。売り上げは4500ドルを突破、豪華賞品が多数用意されており、大いに盛り上がった。
2等賞ソニーの最新ブラヴィア42インチテレビを獲得したのは小池一也さん。1等賞は佐藤貢司さんが獲得。佐藤さんにはIACEトラベル(石田圭子会長)より、アメリカ国内線往復チケットがペアで贈られた。グランドプライズのANAニューヨーク=東京ビジネスクラス航空券は小野健二さんが獲得。ANAの高丸セールスマネージャーから目録が手渡された。
ラッフルの売り上げと寄付金を合わせた1万ドルは、JAAのソーシャルサービス活動に充てられる。
最後に、デビッド廣村大会委員長が「参加してくれた多くの方々、陰で支えてくれた実行委員の方々のおかげで無事終了出来たことを感謝したい。今後もニューヨークの日系社会をみんなで盛り上げていきたい。来年は20回記念大会です、次回のトーナメントでお会い出来る事を楽しみにしています」と総括。
大盛況の中、トーナメントは無事に終了した。
(文・写真:ケーシー谷口)

 

■今年の委員
○委員長:デビット廣村、田原ミチ
○委員:江川清、榎田和久、鈴木祥、山本竜也、ケーシー谷口
※寄付リストは「寄付」のコーナーを参照


 


(左から)仲本医務官、渡辺さん、傅法さん

秋の講演会
在外邦人の健康に関して

JAA高齢者問題協議会とJAMSNET共催、NY総領事館後援の講演会を10月27日 午後1時からJAAホールにて、カナダ大使館医務官 & 東京ジャムズネット代表の仲本光一先生、日系ボストニアン・サポートラインの渡邊哲子ソーシャルワーカー、トロントの高齢者施設「モミジ・ヘルス・ケア協会」(略してモミジ)の傳法清プログラム・コーディネーターを迎えて開催しました。
約60人が参加し、トロントやボストンのソーシャルサービスや高齢者サービスの現状、海外で暮らす邦人の医療サポートネットワークの必要性についての講演を、熱心に聞きました。
まず、仲本先生が海外在留邦人の現状と病気、日米加の医療の違いと国民の医療に対する満足度についてお話ししました。日本国内の人は日本の医療制度、設備などに、他の国と比較して満足していないそうです。JAMSNET(邦人医療支援ネットワーク)の役割は以下、
(1)プロの情報を一般の方に平易な形で繋ぐ
(2)海外邦人・渡航者の悩みを専門家に繋ぐ
(3)世界に広がる海外邦人支援団体を繋ぐ
(4)海外邦人の日本への思いを繋ぐ
この4つの「繋ぎ」であると、仲本先生は話されました。
ソーシャルワーカーの渡邊哲子さんが2010年にボストンに発足した24時間対応のホットラインサービス JB Line /日系ボストニアン・サポートラインの現状をお話ししました。今後は事務所を構え、ニーズに合ったサービスを提供していきたいと話していました。
最後に、モミジ・コミュニティープログラム・コーディネーターの傳法清さんが、トロントの日系コミュニティーでの65歳以上の人口は18.2%で、モミジヘルス協会と連携して日系人が入居できるナーシングホームを2箇所を確保しているが、両方とも、入居費などは州などの助成金があり、待機者がたくさんいる状態であると説明しました。モミジでは1BRが1026ドルとの事です。
その他、子供から高齢者までのいろいろな企画や、カウンセリングに2011年だけでも2880人が参加。今後も日本文化を大切にして、子育て支援、メンタルヘルス支援、認知症を抱える家族への支援を続けて行きたいと話されました。
参加者からは、ニューヨークと比較して、公的助成金があり格安で、コミュニティーがより寄り添っている感じがするとの声が聞かれました。
講演後、仲本先生を中心に懇親会を行いました。


JAA女性実業家の会
定例会

8月定例会
ジャーナリスト
内田忠男講演会

 

8月23日、国際ジャーナリスト内田忠男氏(名古屋外語大・大学院教授)を8月の定例会に迎えて「時事講演会」を開催しました。
日本の国政、震災復興、原発問題と日本の将来のエネルーギー問題、普天間基地をめぐる日米関係、周辺国との領土問題などを、1時間15分に渡り、斬新な切れ味で持論を展開しました。
分かりやすい説明に100人余りの聴衆が引き込まれました。

 

10月定例会
メーカーズシャツ鎌倉
貞末民子社長

 

10月19日、45歳から起業、専業主婦から、シャツメーカーの社長に転進したメーカーズシャツ鎌倉株式会社 貞末民子社長を10月の定例会に迎えて開催しました。
「上質なシャツを4900円で販売する」をコンセプトに、上質なものを安価に提供する秘訣や、起業への苦労と今後のビジネス展開への夢を80人の聴衆に語っていただきました。
10月末、マディソン街の47丁目に「鎌倉シャツ・ニューヨーク店」を開店しました。


JAA105周年祝賀晩餐会

JAAは105周年を記念して、11月17日(土曜日)祝賀晩餐会をダニエル・イノウエ米国連邦上院議員をお迎えして開催します。イノウエ上院議員の88歳の米寿のお祝いも致します。
会場はApella(450 East 29th St., 2nd Floor)で、有名レストラン「リバーパーク」のトム・コレッキオのお食事と、イーストリバーの夜景をお楽しみいただきます。
詳細はJAAオフィスのお問い合わせ下さい。


大好評!グランドバザー 

11月3日(土)、 午前10時から秋のグランドバザーを開催しました。ホリデー・シーズンのギフトへ最適な商品などが多数あります。特賞にIACEからの寄付アメリカン航空の米国内往復チケットやDVDプレーヤー、ティファニー製品、酒蔵、初花のお食事券など、豪華賞品が当たるラッフルも行いました。
ハリケーン「サンディー」の被害でバザーの開催が危ぶまれましたが、開催しました。次号で詳細をお伝えします。


JAA恒例
年末ディナー・ダンスパーティ

12月7日(金)タイムズ・スクエア・マンハッタン・クラウン・プラザにて開催。ご招待状は11月中旬に発送します。


会員の活動

大島聖子JAA副会長・ソーシャルサービス部部長が2012年度秋の叙勲で旭日単光章を受章しました。
国連の外郭団体PPSEAWA(汎太平洋アジア婦人協会 通称 パシア)のニューヨーク支部長を歴任、JAAのソーシャルサービス部部長を25年以上務め、敬老会を100人以上が参加する会へと向上させた功績を称えられました。大島さんの詳細は次号でご紹介いたします。
おめでとうございます!


おしらせ

マウント・サイナイ病院「緊急ケアーセンター」を開設しました。予約なしに受診できます。
The Mount Sinai Medical Center
Urgent Care Facility

638 Columbus Avenue at West 91st St.
月~金8:30am-8:30pm
土・日9am-3:30pm
Tel: 212-828-3250
www.mountsinai.org/urgentcare

 

「エマジェンシー・メディカル・ケアー」は24時間オープンです。日本人スタッフもいます。クリニックはダウンタウンとミッドタウンの2箇所。予約なしで受診できます。
Emergency Medical Care
■ダウンタウン診療所:200 Chambers Street
■ミッドタウン診療所:521 West 42nd Street
Tel: 212-962-6600
www.emcny.com info@emcny.com


■11月10日(木)「落語と感謝祭ディナーの敬老会」
■12月15日(木)年末の敬老会

 

日本語教育委員会
秋期研修会

JAA日本語教育委員会は2012年秋の研修会を10月20日と21日の2日間に渡り、東京の国際日本語普及協会アジャルトから二人の講師を迎え、「初級、中級の学習」をテーマに開催しました。
栗田恵美子先生は「個人レッスン:主に社会人を対象として」、澤根玲子先生は「初級から中級への移行:漢字学習について」や「生教材をどう授業に組み立てるか」などの講演。ワークショップを行ない、50人が参加しました。


アップルキッズでは10月12日、26日と親子遊びの会を行いました。26日はいろいろなコスチュームでハロウィンパーティーを楽しみました。次回は11月16日と30日です。



Thank you very
much for your support of JAA !

Special thanks to the following Sponsors of 19th JAA Charity Golf Tournament
第19回チャリティーゴルフ大会

ALL NIPPON AIRWAYS
A & K Forwarding
ANA Gift Service
Amakusa Restaurant
Brother International
Canaletto Restaurant
Caddie’s Corner
Chung, Norman
Daiei Trading Co.
East 53 St. Chiropractic Center Egawa International
ExRoyal Co., Inc.
Furumoto Realty
Hajime
Hatsuhana Restaurant
Hiromura, David
IACE Travel
Imperial Hotel
Ito En (North America)
Iwasaki, Yusuke
Japion/Trend Pot
JRG (Goto, Setsu)
kamihara, Yasuo
Kiso, Toshio
Kirin Brewery of America
Kitano New York
Kiteya SOHO New York
Kowa America Corp.
Marumi
Momotaro Beauty Salon Michi Beauty Salon
Milbon USA
MiNGLE New York
Miya Co.
New England Finance
Nishimoto Trading
NRS Logistics Inc.
New York Seikatsu Press
OCS Americas/Asahi Shimbun
Onuma, Susan
Orient Corp. of America
Prince Hotel
REDAC, INC.
Sakura Shoji
Sapporo Beer USA
Shiseido Americas Corp.
Shizuka New York
SONY
Tao Consultant
Taylor & Taylor
Tokyo Restaurant
T.I.C. Akean, Inc. (Robata, Sakagura& Sobaya)
Tokyu Hotels
Trend Pot NY (Japion)
Tsushima Restaurant
Wave 55 Hair Salon
Weekly Business News Corp.

Donation to JAA 一般会計への寄付
Corporate Membership 企業会員 9/1/12-10/31/12

JTB Cultural Exchange Corp. Grant$1,000

Individual 個人寄付者
Shigeo Kida $10,000
Yasuo Kamihara $1,000

Special Thanks to the following supporters of Inaugural
JAA japan Rising Golf Tournament

Tournament Sponsors:
Morgan Stanley and Mitsubishi UFJ Financial Group (MUFG)
Signature Sponsors: Ito En North America, Broadridge
Corporate Sponsors: Digital Realty, Deloitte, KPMG,
Genpact, Bunge, PWC, Mictubishi Corp. of America, ADP, JM Family,
Corporate Sponsors: Matercard, Hess, Hearst, Dow
Hole Sponsor: Orient Corp, Comcast, Barrick Gold, Viacom,
NRS Losistics, CBS,
Four Some: Wayne Aoki,
Silent Auctions: Koji Sato, Johs Worsoe


前NY総領事西宮伸一中国大使死去。西宮大使は、52年生まれ。東京大学法学部第二類卒業後、76年外務省入省。北米局北米第二課長、在ロシア日本国大使館参事官、大臣官房参事官兼アジア大洋州局、在中華人民共和国公使、特命全権大使を歴任したあと、07年から北米局長を務めた。北米局長在任中は、尖閣諸島問題、日中漁業問題、日米安全保障問題などに取り組んだ。2009年2月、櫻井本篤大使の後任としてNY総領事に着任。帰国される2011年1月まで、ニューヨーク・コミュニティーの発展に寄与した。帰国後、経済担当の外務審議官として活躍。今年9月11日に中国大使に任命された直後に倒れ、9月16日に死去しました。
NY在任中は、JAAの9月の敬老会には参加され、一人一人とお話しされたり、サクラ祭り、奨学金授与式、スペシャル・ファンドレイジングになどにも参加、人々との交流を大切にされていました。葬儀にはゲーリー森脇会長が参列いたしました。享年60歳。

ツトム・ミリキタニさん(通称ジミーさん)が10月21日夜、市内ルーズベルト病院で死去しました。享年92歳。トライベッカ映画祭などで受賞したドキュメンタリー映画「ミリキタニの猫」で描かれた、歴史に翻弄された日系2世の画家です。
野田美知代事務局長は、リンダ・ハッテンドーフ監督から「ソーホーでホームレスをしていたジミーさんが日本人かどうか、日本語で聞いてください」との依頼を受け、その後、ジョージ湯沢さんがLAにいる兄弟を探し、リンダ監督と一緒に、マサさん、アイリーン山口さん、鈴木奈美恵さんが、ジミーさんのお世話をしていました。12月9日(日)午後5時からJAAホールで追悼会を行ないます。

イエーガーわかこさんが8月10日自宅で死亡されました。享年87歳。

皆様のご冥福を、心よりお祈り致します。


Vol.69


ドキュメンタリー映画『ミリキタニの猫』
「ジミー」・ツトム・ミリキタニさん

ドキュメンタリー映画『ミリキタニの猫』(THE CATS OF MIRIKITANI)で知られる、ニューヨーク在住の日系二世画家、「ジミー」ツトム・ミリキタニは2012年10月21日夜、脳出血(に起因する機能不全)のためニューヨーク、マンハッタンのルーズベルト病院にて死去(92歳)。
その波乱に満ちた人生はリンダ・ハッテンドーフ監督の2006年の映画『ミリキタニの猫』(トライベッカ映画祭・観客賞受賞、東京国際映画祭「日本映画・ある視点」部門・最優秀作品賞受賞)、2007年に刊行された画文集「ピース・キャッツ」に描かれている。
アメリカに移民した父・市太郎、母・(旧姓・落合)ミトの第四子として、1920年6月15日サクラメントに生まれる。幼少時代に一家で父親の郷里、現広島市佐伯区五日市に戻る。十代の時に日本画の川合玉堂、佛画の木村武山に師事。
第二次世界大戦前に渡米してシアトルの姉の元に寄宿するが、日米開戦によって、カリフォルニア州のツールレイク日系人強制収容所に入れられる。収容所において、アメリカ政府のやり方に反発して米国の市民権を放棄。ACLU(アメリカ自由人権協会)の弁護士、ウェイン・コリンズの尽力により、放棄した日系人の市民権を1959年に回復。しかし本人はその事実を長年知らなかった。
終戦後、クリスタルシティ収容所(テキサス州)、シーブルック農場(ニュージャージー州)を経て1950年前後からニューヨークに移る。ニューヨークを中心に、料理人として転々としながら働く。1980年代後半、住み込みで働いていた雇用主が亡くなったためにホームレスとなり、ソーホーやワシントンスクエア公園、その近辺の路上で画を描きながら生活する。2001年、ドキュメンタリー監督のリンダ・ハッテンドーフと知り合い、ハッテンドーフの助力で2002年からマンハッタンのミッドタウンにある高齢者用アパートに住む。
猫を描いた作品のほかに、ツールレイク日系人強制収容所、広島の原爆をテーマにした画を多く描いた。2006年にはシアトルのウイング・ルーク博物館においてミリキタニの個展が開かれ、その後全米各地で作品が展示されている。
サンフランシスコの桂冠詩人ジャニス・ミリキタニは従姪(従兄弟の娘)に当たる。
本年1月には姉、カズコ・ナガイを亡くしている。


編集後記
大型ハリケーン「サンディー」で被害に遭われた皆様にお見舞い申し上げますとともに、一日も早い復興を願っています。JAA ニュース9・10月号の編集印刷も大変遅れましたこと、お詫び申し上げます。(編集部)